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落語

落語の演目は江戸落語と上方落語で違う

江戸落語と上方落語とあるけど何が違うのか?

内容が違うのか、グループの違いだけなのかよく判らなかったので調べて見ました。

落語の演目

演目とは、一般的には上演される演劇などの題名をいい、上演される演劇作品の名を言います。

落語の場合には演じられる噺の演題のことですが、「古典落語」と「新作落語」、また古典落語の中でも「江戸落語」「上方落語」で演題に差がある。

落語の人情噺とは

「人情噺」とは、落語の演目の中のひとつのカテゴリです。

もともと落語は落ちのある噺(ハナシ)であるとのことから、落語は「滑稽噺」が中心です。

「上方落語」では「人情噺」と言われる噺はほとんどないといわれています。

これは関西人が湿っぽい噺(お涙頂戴の情)が嫌いなのだろうという意見もあります。

「江戸落語」に多い演題で、「江戸落語」の特徴です。

 

落ちのある噺が「滑稽噺」でそうでないものが「人情噺」だという人もあります。

しかし「人情噺」でも落ちのある噺はそれほど多くはありませんがいくらかはあります。

 

一般には親子や夫婦など人間の機微(情愛)を描いた噺を指しており、「大ネタ」と呼ばれる長い噺が多く「真打ち」が演じるべき話だといわれています。

落語の滑稽噺とは

もともと落語は「落とし噺」と言われることからもわかるように、滑稽な落ちで終わる噺です。

「江戸落語」と「上方落語」で演じ方には差がありますが、どちらの噺も文字通り、面白おかしい、抱腹絶倒、荒唐無稽といった面白い噺です。

言い方を変えれば、バカバカしい噺ということになりますが、私たちはそのバカバカしさを楽しむのす。

それは、噺の筋立てや登場人物のことば、ものの言い方、やり取りなどがうまく合わさって、独特のおかしさ、面白さが演出されるのです。

上方落語の有名な演目

滑稽噺に当たるものでは、まず

桂米朝の演じる

  • 地獄八景亡者の戯れ
  • 七度狐
  • はてなの茶碗
  • 千両みかん
  • 抜け雀
  • 住吉篭
  • 壺算
  • 京の茶漬

といったところです。

 

 

五代目桂文枝の演じる

  • 辻占茶屋
  • 瘤弁慶
  • 稽古屋
  • 孝行糖
  • 次の御用日

も面白い話です。

 

 

六代目笑福亭松鶴では何といっても

  • 高津の富
  • らくだ

です。

六代目が酒好きだったことも考慮すると

「一人酒盛り」

「親子酒」

も外せません。

 

 

三代目桂春団治では、厳密にいうと「新作落語」も混じっているかもしれませんが

「代書屋」

「平林」

「親子茶屋」

「鋳掛屋」

「寿限無」

「祝いのし」

があります。

 

余談ですが、春団治の高座での羽織の脱ぎ方の美しさは有名で没後もよく取り上げられています。

 

上方落語でもっとも有名な初代桂春団治では

「初天神」

「宿替え」

「鉄砲勇介」

も外せません。

 

「怪談噺」も厳密な意味では「江戸落語」ほど怖い噺ではなく、本当の意味での「怪談噺」に当たらないかもかもしれませんが上方落語にもいくつかはあります。

 

桂米朝では

「怪談市川堤」

「質屋蔵」

「菊江の仏壇」

です。

 

三代目桂春団治の「皿屋敷」も有名な「お菊の幽霊」が出てきますので「怪談噺」の体裁ですが全くと言っていいほど怖い噺ではありません。

 

 

江戸落語の有名な演目

まず最も多いのが「滑稽噺」です。

「上方落語」に題材を得た「時そば」元の噺は「時うどん」とか、「宿屋の富」元の噺は「高津の富」といったものもよく演じられます。

「江戸落語」オリジナルと思われるものを選んでみました。

何人もの噺家(関西では「落語家」東京では「噺家」ということが多いようです)が演じていますので、特に演者を特定せずに演題だけを次に紹介します。

 

「百川」「笠碁」「千早ふる」「茶の湯」などがあり、主人公の違いによってもう少し詳しく分類できます。

「廓噺(くるわばなし)」と言われますが遊郭を扱ったものでは、「五人廻し」「品川心中」「付き馬」「居残り佐平治」などが有名です。

「大名物(武家物)」では、「目黒のさんま」「火炎太鼓」「盃の殿様」「二番煎じ」「禁酒番屋」「妾馬(八五郎出世)」等は有名です。

次に、江戸落語の特長といわれる「人情噺」です。

人情の機微といった表現が難しいことから真打の演者がやるべきものと言われています。。

「芝浜」「文七元結」「紺屋高雄」「三井の大黒(左甚五郎)」「柳田格之進」で、「芝浜」には人情噺には珍しく落ち(サゲ)があります。

このほか「牡丹灯籠」に代表される「怪談噺」や、歌舞伎に題材を得た「五段目」「中村仲蔵」「淀五郎」といった「芝居噺」もあります。

まとめ

「上方落語」も「江戸落語」も同じ題材のものもたくさんあり、「地名や登場人物の名」の違いや中身の展開の仕方が違うところもあります。

演じ方も、大道芸と座敷芸といった発祥の違いから大きく異なっています。

「江戸落語」ではほとんどの場合扇子・手拭以外の小道具は使わず、太鼓や三味線といった鳴物も出囃子以外には使わず、「しゃべり」だけで演じられる。

座布団の上に行儀よく座り、演者の言葉と仕草だけで演じられる落語です。

一方「上方落語」はもちろん「江戸落語」のように演じられるており、ハメものといわれる鳴物を有効に使い、「見台や拍子木」を使って賑やかに演じていくことも多いです。

噺の種類も「江戸落語」では「滑稽噺」だけでなく「人情噺」もあれば「怪談噺」もあるといった差もあります。

最近ではTV放送の他ユーチューブ、DVD等で聞くだけでなく見ることもできますので、両方の噺を楽しんでもらえればうれしいです。